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「チョムスキー、世界を語る」-ノーム・チョムスキー 2002

 

民主主義というものは一応は存在しているけれども、まだその公約した目標のすべてを実現してはいません。
民主主義を広めようとする民衆と、なんとかそれを抑えようとするエリートのあいだに戦いが繰り広げられています。
企業の力の増大と最近の通商条約は、民主主義を抑えようとする狙いをもっています。

-でも、民主主義が最良のシステムだとしますと・・・・・・。

民主主義ということばの意味次第です、すべては。いわば公式見解といってよい理論がありましてね。これはヨーロッパよりも米国で広まっていますが、それによると民主主義とは、ひとびとが役者ではなくて観客として参加するシステムであるというんですね。ひとびとは定期的に投票箱に一票を投じて、指導者層のなかから、自分たちの導き手を選出する権利をもっている。投票が終わると、ひとびとは自分の家へ帰ってめいめいの仕事に戻り、ものを消費し、テレビを観て料理を作り、ひとつとくに大切なこととして、人に迷惑をかけないようにする、そういった存在とみなされているわけです。これが、民主主義なのです。
それにひびが入るときの(権力のがわの)反応がおもしろいですね...実際、六〇年代には、世界中ほとんどいたるところ-ヨーロッパ、米国、日本など-で、大きな反体制運動が起こりました...そして社会民主党系のエリートたちは、この動静に不安を覚えました。三極委員会が生まれたのは、こういう情勢を背景としてのことだったのです。

 *

-同じ問題に戻りますね。なぜ、反抗しないのです。

...特権的知識人を例にとりましょう。そのひとが反体制派に加わると仮定してみてください。わたしたちの社会では、殺されることはないでしょうが、どうしてもなんらかの処罰はまぬがれません。そのひとは、非難を浴び、憎しみを買い、中傷されるでしょう。それに耐えられなければ、(反抗を)あきらめるほかありません。もし評判を気にするタイプなら、すっかりまいってしまうでしょう...わたしはだいじょうぶですよ。わたしは特権階級の一員ですから。しかし恵まれない労働者には高くつくでしょう。
それをまぬがれる唯一の方法は、組織を作ることです...だからこそ、この種の組織をつぶそうとしてあれほどの努力が傾注されてきたのです。ひとびとがなかなか反抗に立ち上がらない理由として、宣伝工作よりも根の深い理由は、ここにあります。

 *

われわれ(米国)は、他国に恐れられるような、どう出るかわからない、執念深い強国とみられるようでなければならない。理性的とみられすぎるのはよくない。外国に恐怖をあたえ、なによりもまず真っ先に核兵器を持ち出すようでなければならない。核兵器を保有せず、核拡散防止条約に加盟している国に対しても、われわれは核兵器の使用を躊躇しない・・・・・・。
これは、自由を愛するどの国でも、おそらく大々的に報じるでしょう。それはつまり、ひとびとがいかに自由をかけがえのないものに思っているか、ということです。ところで、いま言ったことは秘密でもなんでもなく、公開資料に載っていることです。


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