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ポーランド人ジャーナリスト、リシャルト・カプシチンスキ

 
先月、アンジェイ・ワイダ監督の「菖蒲」(2009)を観た。
前作「カティンの森」も強烈だったが、この映画も印象に残る独特な作品と思う。

帰りに小冊子を買うと、冒頭に伊高氏の文章があった。「菖蒲」の上映も氏のブログで知ったのだった。
冊子を読み始めると、意外にも伊高氏はリシャルト・カプシチンスキというポーランド人ジャーナリストの思い出に触れていた。もう亡くなってしまったというこの「偉大な友人」について語っていたのである。まさか親交があったとは。

実は数年前にポーランド人の知り合いから、彼の国のオススメ作家としてカプシチンスキ氏を教えてもらい、早速「サッカー戦争」という本を買ったものの、読まずに放ったらかしにしていた。

それをこんな形で思い出させて頂き、一気に読んでしまった。60~70年代のアフリカ、ラ米、キプロス、中東での取材旅行記、と言ってしまえばそれまでだが、カプシチンスキ氏はいつも彼の地で紛争や混乱の最前線に身を投じる。
そして、起っていることを単に描写するのではなく、その本質を洞察して伝えてくれるところが素晴らしいと思う。もっと早く読むべきだった。

しかし、平凡ながら長らく世の中を見てきて、しかも、益々「おかしいだろう。何故なんだ?」と思うことばかりの日本を目の当たりにしている今こそ、読むに値するとも言えそうだ。
そんな一節の例を以下に引用。

沈黙

...子供部屋のわが子が突然沈黙する。母親は、この沈黙がなにかよくない徴であること、この沈黙がなにかを隠していることを本能的に知っている...沈黙は暴君や占領者にとって必要不可欠のものであり、彼らは自らの行動に静けさを伴うよう骨を折る。見たまえ。植民地主義が常に沈黙を育成してきたようすを。異端審問所が目立たぬように機能してきたようすを。レオニダス・トルヒーヨが宣伝を避けたやり方を(一九五六年、ドミニカ共和国の独裁者トルヒーヨの秘密警察は、トルヒーヨ攻撃の著書を出版しようとしていたヘスス・ガリンデス教授をニューヨークで暗殺した)...


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