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孫崎享氏Twitter 2012.09.30

 

朝日新聞書評

30日朝日新聞が「戦後史の正体」の書評を出した。
目を疑う位低レベルの書評だ。朝日新聞は「この書評は適切でなかった」とお詫びの文書を掲載すべきだ。余りに馬鹿馬鹿しいから、全体を論ずることなく、最初の数行をみてみたい。冒頭

「ロッキード事件から郵政民営化、TPPまで全ては米国の陰謀だという本。米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきたという。著者の元外務省情報局長という立派な肩書きも後押ししてか、大変に売れている。しかし本書は典型的な謀略史観でしかない」。

わずかこれだけの行でも全記述に疑問がある。事実と違う。「米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきたという」、私の「戦後史の正体」のどこにそんなことが記述してあるか。日本の政治家を追い落とすパターンを

①占領軍の指示で公職追放、
②検察基礎、
③政権内の主要人物切り捨て、
④党内反対勢力高める、
⑤大衆動員

と分けた。
この分類分けをしている事だけ見ても「米国が気に入らなかった指導者は全て検察によって摘発され、失脚してきた」という記述は間違いである。

ロッキード事件は、「キッシンジャー自身が中曽根元首相にやり過ぎ」と述べてる。中曽根元首相の記述が嘘だというのか。「中曽根元首相の嘘を信じているとんでもない本だ」と書けるのか。米国はロッキード事件に何の関与もなかったというのか。

TPP、これに米国の働きかけがないというのか。馬鹿いっちゃいけない。
TPPは米国の圧力そのものでないか。郵政民営化に米国の働きかけがないというのか。

「謀略史観」と批判している人の最大の欠点は、論じられている個々の案件について全く論ずることなく(多くの場合能力がない)、全体を「謀略史観」として批判する。

「元外務省情報局長という立派な肩書きも後押ししてか」と書いているが、この世の中、「元外務省情報局長という立派な肩書き」で本が売れるお目出度い世界でない。
「元次官」の本の売れ行きを調べたら良い。

20万人の人が買った。この人達を冒涜してはならない。読者一人一人は、この佐々木俊尚とかいうより、はるかに優れたコメントを出来る。朝日新聞、売れている本を単に貶めようとする書評しか掲載できないなら、書評欄なんてやめてしまえ。

朝日はこの書評で如何に自分達のレベルが低いか、少なくとも20万人の読者に示した。朝日新聞が高質新聞と信じている人々よ。私の本を読み、この書評を読めば、改めて朝日新聞のレベルの低さが判る。


大層ご立腹の孫崎氏である。実際の孫崎氏がいつも穏やかに話されるのを知っているだけに、ただ事ではないと感じる。それで、さっそく近くのコンビニで朝日新聞を買ってきて、この書評を読んだが、本当にレベルが低い。「まえがき」からの引用の仕方も不適切だ。凡そこんな風に書いている。

-ロッキード事件他、全ては米国の陰謀だったという本。典型的な謀略史観でしかない。
日本の戦後史は日米関係で決まってきたのは事実でも、それは陰謀ではなく、米国から圧力を受け、その顔色を常に窺いながら政策を遂行してきただけのこと。
米国は国益のために日本を利用する他者に過ぎないというリアリズムが戦後の日本人には欠けていた。
本書は「今の日本がうまくいっていないのは米国の陰謀があったからだ」と自己憐憫と思考停止を招くのか-

そのくせ、この後、取って付けたように

-それとも「これからは自立していかなければ」と前に踏み出す一助となのか。後者であることを切に祈るばかりだ-

と結んでいる。そりゃないだろう、「典型的な謀略史観だ」(つまりトンデモ本)と断言しておいて。
「戦後史の正体」を、確かな証拠もない陰謀説に基づいて、あーだこーだ能書き垂れているトンデモ本だと言っているのである。
それなのに20万部も売れたのは、「元外務省情報局長という立派な肩書き」にみんな騙されたからだと言っているのである。

しかし、孫崎氏が言われる通り、具体的にどの記述がトンデモなのか、まるで指摘がない。

尖閣の領有権を主張する野田政権と同じである。何故、「歴史的に日本固有の領土であるのは明らか」と言えるのか、その根拠をまるで語らない。語り始めたら「日本固有の領土」でないのがバレるからだ。

要するに、この書評も、歴史の真実を世間に知られたくないという支配層の稚拙な代弁に過ぎない。

それと、外務次官だった薮中三十二氏も、先だって何か本を出していたが、いつかはウィキリークスにその売国ぶりが暴露されていた。もっと遡って、北朝鮮外交でも醜態晒していたことが知れ渡っている。
それでも「次官という立派な肩書き」につられて、みんなせっせと薮中氏の本を買うのか。

そういえば、先日孫崎氏はこんなことを書かれていた-

戦後史の正体

2ヶ月で20万部いき、各書店で上位にいき、日本の政治体制の在り方を問う本を意識的に無視している大手新聞とは何だろうと思うが、「書く」とインタビューに来た記者が現れました。
取材中も記者「私はそうは思いません」と議論です。潰されても馬鹿馬鹿しいので、掲載後連絡します。


その結果がこの書評なのだろう。誰か、頭の弱っていそうな書き手を探し、あの、スペインで80代の女性が修復してマンガみたいになってしまった教会のキリストの絵の如く、「戦後史の正体」を描写させることにしたわけだ。まったく情けない新聞だ。worst_fresco4.jpg


> 朝日新聞は「この書評は適切でなかった」とお詫びの文書を掲載すべきだ。

そしてついでに、以前、朝日の英字新聞版に載った孫崎氏インタビューを今からでも併せて掲載すべきである。

書評を書いた佐々木俊尚という人は、自身のブログによると今はフリージャーナリストで(1961年生まれ)、かつて長らく毎日新聞の事件記者だったそうだ。
脳腫瘍を患らわれたとも書かれていた。大変お気の毒なこととは思いつつ、その後遺症を疑わずにはいられない。

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