能書き女-辻元清美

週刊金曜日6/3号に、離党届を出した横粂勝仁氏のインタビューがあった。
「比例復活当選なのだから、離党するなら衆院議員を辞めるべきではないのか」、「民主党は逆風に晒されている。風を読んでの離党ではないのか」等々問われている。新人議員だから、というより、元々その手のことも訊き易い人なのだろう。今風の若者と言ってよいのか分からないが、いかにも軽い感じが漂う。「頭隠して尻隠さず」-しかし、本人にその自覚はないので、「尻尾が丸見えじゃないか」と言われても、至ってマジメに反論するのである。先の代表選では、確信をもって菅直人に投票していたが、遅まきながら、菅のダメさ加減に少しは気付いたようだ。連載の「よこくめ勝仁の国会学習帳」(5/20号)では、菅政権をしっかり批判している。この連載は今まで何度か読んだことがあるが、そう悪い印象を持ったことはなかったと思う。さながら新入社員が、大企業病に冒されている自分の会社について、「おかしいものはおかしい!」と言っているように感じたからだろう。

だが、同じ連載でも辻元清美氏の「永田町航海記」は読むだけムダだ。この人物の風貌から、ついメガネザルを連想するために、本人とは似ても似つかないイラストが添えられているのも不満だ。その内容をいちいち紹介するのは省くが、喩えて言えば、菅氏の会見のような類である。人間的にも菅氏と極めてよく似ていると、私自身は睨んでいる。つまり、消えて欲しい議員である。