天木氏メルマガNo.253~255

橋下、東国原知事の動きをどうとらえるか


今の政治家、政党には期待しても虚しいだけだという天木氏。だからこそ自ら国政に打って出られたわけだが、日本の民度の前に敗れた(と思う)。
官僚支配を打ち崩せる本当の国民の代表を国会に送るのは、一筋縄ではないとイヤというほど痛感されているに違いない。
そこで、大衆的なうねりを起こせるかもしれない現実的な解として、橋下、東国原知事のプラス面を評価しようとの記事と理解した。しかし、やはり相当反論があったようで、次の補足があった。

私も彼らの言動をそのまま評価するつもりはありません。
しかし、同時にまた私は左翼ブログが批判しているような彼らを全面的否定する者ではありません...橋下や東国原が本当の国民の代表に値する人物かどうかを論ずるよりも、彼らを、国民の手で、国民の代表に育てていかなければならない、そういう意味です。


去年の暮にも同じような状況で反発メールが多数?寄せられたようだが、その時も自分は、天木氏は段階的に目的を達していく他ないとの思いなのだろうと解釈した。

1)一般大衆が覚醒した上でなければ、結局政治状況は良くならない。
2)しかしまた、日本の一般大衆が目覚める兆しはなかなか見えない。
3)件のタレント政治家たちは「ニセモノ」だが、大衆がバックについている。
4)今の政治を解体する突破口にはなるかもしれない。
5)もしも本当に解体できれば、国民が政治につけ入る「隙」が大いにできる。
6)橋下氏などは石原都知事と同じかもしれないが、今の国政の牙城に比べれば攻略(悪政に走らないよう牽制)できる可能性は高い。
7)一種の賭けかもしれないが、もはやそのくらいのリスクは覚悟しなければならい状況だ。

つまり、「庇(橋下氏ら)を借りて、母屋(国政)を取る」という作戦だと思う(笑
(※以上、当時クマのプーさんにお送りしたメールから)

しかし実際のところ、私は橋下、東国原氏に好感が持てない。ニセモノ感が溢れ過ぎている。また、彼らの人気はメディアによるトップダウンであり、大衆からのボトムアップではない。何故メディアは彼らを持ち上げるのか?搦め捕ることができると踏んでいるからだろう。天木氏や湯浅誠氏などではそうはいかない。
その後のメルマガNo.254-財界もまた気骨のある人物がいなくなった-に、「いや財界人こそ誰よりも権力に弱くなった。権力と癒着して儲けを図ろうと卑しくなった」とあるが、橋下、東国原氏などもあっさり搦め捕られそうである。

続くNo.255-三浦朱門氏の言葉-に引かれた「できない者はできないままで結構。非才無才は勉強などしないで、ただ実直な精神だけを養ってもらいたい。そうすれば、その子たちにかかっていた手間暇や金が浮くので、それをエリートに振り向ける」なども、橋下氏によく親和しそうだ。